超高齢化社会への対応
日本人の健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる平均的な年齢)と平均寿命を見てみますと、男性の健康寿命は72.68年で、平均寿命が81.41年、女性の健康寿命は75.38年、平均寿命が87.45年と、平均的に日本人は男性は約9年、女性は約12年寝込んで亡くなっている現実を表しています(※「健康寿命の令和元年値について」厚生労働省)。
健康寿命を延ばす取り組みはもちろん大切ですが、超高齢化が進展する今後のわが国において、介護ケアの重要性はいっそう増していきます。介護期間にある高齢者にとっては、とくに褥瘡(じょくそう)や浮腫(ふしゅ)の痛みが大きな苦痛となっています。
今、シンガポールや台湾といった海外の国が、高齢化で先行する日本の医療・介護現場のノウハウに注目しています。これから日本が取り組んでいくサービスの一つひとつが世界の先例になる。日本はそこにチャレンジする時です。
介護分野での今後の取り組み
当社は、医療法人との13年間の介護臨床現場で得た知見・経験をもとに、以下のような取り組みを拡げていくことを企図しています。
①植物の機能性成分の更なる活用
在宅でも実践できる浮腫や褥瘡などの緩和ケアに関する予防メソッドとケア商品の提供、機能性食品などへの展開。
②地域における医療・介護サポート
コミュニティナース他との連携により、地方での暮らしを希望する高齢者のサポートをする地域ぐるみの取り組みへの参画。
③提携医療介護法人との共同事業
少子高齢化により全国的にコンパクトシティ化が進む中、地域中核都市における高品質でかつ収益化が可能なサービス付き高齢者ウェルネスマンションのビジネスモデル化など。